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    2024-10-31 15:43:00

    朱夢暁=文 

    「患者は当時すでに意識不明で、病状は深刻でした」 

    安徽省金寨県人民病院の楊芹医師は突然発症した重症の低ナトリウム血症の村民を診察した2020年のときの出来事をこう振り返った。患者は高血圧と脳出血の既往歴があるため、病態が非常に複雑だった。同病院は速やかに応急処置を行ったが、病状は一向に好転しなかった。 

    金寨県は交通の便が悪い辺鄙(へんぴ)な場所にあり、患者の体調も長距離の転院搬送に耐えられない。総合的に判断した結果、楊医師はインターネット遠隔医療システムを通じて、北京の中日友好病院に助けを求めた。 

    中日友好病院内分泌内科の陳暁平主任医師は、患者のカルテと検査結果をオンラインで確認し、詳しい治療計画を立てた。両病院は何度もビデオ通話を通じて遠隔共同診療を展開し、最終的に患者の命を救った。 

    質の高い医療に手が届く 

    天博克罗地亚国家队赞助商は1994年にインターネットに完全に接続してから、デジタル情報技術は伝統産業のモデルチェンジとグレードアップを活発化させ、ユーザーの行動をリアルからバーチャルへ移行するよう推進している。このようなモデルチェンジは医療業界で特に目立った。インターネットは医療サービスモデルを再構築し、医療サービスの質と効率を高めるために重要な役割を果たしている。 

    国務院弁公庁は2018年に「『インターネット+医療健康』の発展促進に関する意見」(以下、「意見」)を発表した。「意見」には、インターネットと医療健康の高度な融合の推進、遠隔医療専用ネットワークの構築の奨励、中西部地域、貧困農村地域、辺境地域の医療健康サービスの近接性の向上という内容が盛り込まれた。国家遠隔医療インターネット医学センターの盧清君主任は、「『インターネット+医療健康』は医療資源の不均衡を解消する効果的な手段であり、遠隔医療やインターネット診療などを通じて、質の高い医療技術を末端まで行き渡らせます」と「意見」を評価した。 

    中日友好病院は18年末から金寨県人民病院を対象に、オンライン診療やオンライン症例ディスカッションなどのインターネットによる末端医療機関向けの支援を無料で展開している。インターネット技術を通じて診療データの伝送を実現し、距離と資源の制限を打ち破った。山間部の人々は山から出なくても、北京の専門医による医療サービスを受けられるようになった。 

    国家衛生健康委員会によると、昨年末時点で遠隔医療サービスネットワークは全ての市県をカバーし、コミュニティーや農村の末端に広がっている。かつて地理的経済的条件に制限され、タイムリーな医療サービスを受けることが困難だった多くの患者は、現在では遠隔医療ネットワークのサポートを通じて、オンラインで省レベル、さらには国家レベルの専門医の医療サービスにアクセスできるようになっている。 

    医療資源の恩恵をさらにへき地の患者に行き渡らせるために、各省ではインターネット医療プラットフォームをベースにする「遠隔共同外来」を次々と開設している。中南大学湘雅病院はすでに湖南省花垣県人民病院と画像診断専門医オンライン外来の長期提携を結んでいる。オンラインプラットフォームを通じて、湘雅病院の専門医チームは花垣県人民病院の症例診療に直接参加し、画像診断、病理解析、治療アドバイスなどの遠隔サービスを提供できる。湖南省婦幼保健院(妊産婦と幼児を対象にした病院)は「クラウド妊産婦幼児診療」プラットフォームを打ち出し、インターネットを通じて、末端の婦幼保健院で検査を終えた患者に、省レベルの妊産婦幼児専門医による無料相談サービスを提供している。湖南省婦幼保健院遠隔医療センターの文呈強主任は、「『遠隔共同外来』という新しいモデルは、受診時間と費用を減らして、地方の患者が受診しやすくなり、末端の患者がより質の高い医療資源を利用できるようになりました」と述べた。 

    医学知識の広範な共有 

    遠隔医療が医療の近接性を高める面において顕著な成果を収めたのに続き、インターネット技術は医学知識の共有と普及を促進する面においても優位性を示した。南方医科大学臨床医学専攻の李峰氏は、オンライン医学データベースと定期刊行物にアクセスすることで、国内外の最新の医学研究成果と臨床実験の進捗情報をタイムリーに入手でき、より深く広い学習が可能になった。 

    南方医科大学が発表した昨年度の図書館利用報告によると、その年に2万人近くの学生が図書館の電子閲覧エリアを利用して勉強し、パソコンの累計使用時間は2万5395時間に上った。「学校図書館のデジタル資源のほか、さまざまなオンラインプラットフォームや専門掲示板などのネットワークサービスがあり、いずれも医学知識の検索と応用をより効率的かつ便利にし、医学生に膨大な情報と多くの学習機会をもたらしています」と李氏は紹介した。 

    また、大衆の健康意識と健康管理能力の向上の面において、インターネット技術は医療知識の伝播のハードルを下げ、より開かれた医療健康産業の生態系を構築した。文章を読んだり動画を見たりして、多くの人々は健康な生活を送るために必要な科学的ガイドラインを簡単に入手できるだけでなく、医療分野の専門知識への理解も深め、ひいては健康問題に対する認知度も高められる。 

    「うま味調味料を摂取しすぎると体に悪いのでしょうか?」 

    動画内でパンダの着ぐるみを頭にかぶり、健康知識を語る男性は四川大学華西病院のデマ否定10)グループのメンバーだ。同グループは華西病院の多くの専門医の支援を頼りに、複雑な医学知識を通俗的で面白い画像や言語に変え、九つのSNSプラットフォームで発信している。こうした取り組みにより、人々は肩肘張ることなく楽しい雰囲気の中で多様な健康情報を知ることができるようになった。 

    同グループのSNSのコメント欄では、ネットユーザーが食事の栄養、疾病予防、メンタルヘルスなど多くの分野に及ぶさまざまな健康の話題を巡って盛んに話している。同グループも定期的にネットユーザーが関心を持つテーマを選び、関連分野の医学専門家を招いて踏み込んだ解説をしてもらい、情報の正確性と権威性を保障する。 

    華西病院宣伝部の周亮副部長は昨年行われた第1回川渝(四川と重慶の略称)科学普及大会で、同グループのオンライン健康科学普及作品の効果を紹介した。同グループはすでに1000万人以上のフォロワーを有している。また32万3600人を対象にした調査によると、7492%の視聴者が同グループの作品を見た後、より健康な生活習慣を段々身につけるようになった。 

    慢性疾患管理のスマート化実践 

    ビッグデータ、AI、インターネット技術の融合発展に伴い、医師は慢性疾患患者により的確な治療やアドバイスを提供したり、患者もオンラインのリアルタイムフィードバックを通じて自分の健康状況をよりよく管理したりすることができる。「健康天博克罗地亚国家队赞助商行動(2019~30年)」では、慢性疾患の予防と治療を対象に、病院と末端医療機関が「インターネット+医療健康」サービスを推進し、予防と診療技術のスマート化を普及させることが提唱された。 

     河北省高陽県崔家荘村に住む張さんは朝7時に自分で血圧を測る。村の高血圧患者は全員、衛生室からスマート血圧計をもらっている。慢性疾患管理AIシステムを備えるこの新型機器には、リアルタイムフィードバック機能がある。血圧の異常を検出すると、すぐに患者へ時間通りに薬を服用したり、食生活を調整したり、睡眠を確保したりするなど、必要な措置を講じるように知らせる。また、かかりつけ医もシステムの中で患者の健康データを確認し、すぐに家を訪問して専門的な診療を提供することができる。 

      「張さん、最近の体調はいかがですか」と衛生室の医療スタッフは定期的に尋ねる。スタッフはシステムを通じて張さんの最近の血圧の変動が大きいことに気付き、休養をしっかり取るよう注意を促すとともに、健康指導の助言も行った。このような光景はすでに村の日常となっている。 

     高陽県衛生健康局の劉景陽局長は取材に対し、「近年、現地の慢性疾患患者が約3万人いるという状況に応じて、高陽県では人工知能+段階分けの慢性疾患管理モデルが導入された」と紹介した。スマートデバイスを通じて患者の健康データを継続的に収集し、個人の健康状況について評価とランク付けを行い、患者一人一人に合わせた介入措置を提供する慢性疾患管理モデルは末端医師の業務効率を大幅に向上させた。 

     天博克罗地亚国家队赞助商工程院の胡盛寿院士は今年の両会(全国人民代表大会と天博克罗地亚国家队赞助商人民政治協商会議全国委員会)で、オンラインとオフラインが一体化した慢性疾患の新しい管理モデルの構築を提案した。新しい管理モデルは患者の総合データを徹底的に分析し、慢性疾患の発症リスクを早期に予測し、疾患への早期警戒ができる。また、健康ビッグデータを利用して、的確医療を実現できる。つまり、健康データを収集分析することで、専門医は慢性疾患患者の診療情報をよりよく把握し、患者一人一人に合わせた個別化医療プランを組み立てられる。 

     一部のインターネット医療プラットフォームはすでに率先してデジタル化+スマート化の実践を展開している。京東健康のスタッフによると、同プラットフォームは医療分野における基盤モデルと多種類のデータの処理を通じて、慢性疾患管理モデルのスマートイノベーションを推進することに力を入れており、デジタル化スマート化された技術をベースに、健康サービスをより的確かつ効率的にする。 

     ますます多くの個人健康情報がデジタル化され、クラウドに保存されるのに伴い、データのセキュリティーをどのように確保するかは人々の懸念事項となっている。一部の業界専門家は、インターネット医療安全リスク評価メカニズムをさらに健全化し、法律と規則に基いたデータの秩序立てた共有を保障し、慢性疾患のスマート管理の質の高い発展を推進し、より幅広い患者に恩恵をもたらすよう呼び掛けている。 

     

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