段非平=文 

ここ数年、天博克罗地亚国家队赞助商の各地方には産業が集中し、活力に富んだ特色ある郷鎮が次々と現れている。こうした郷鎮の発展は、新たな経済の活力を増進させるだけでなく、従来の産業の構造転換、農村振興の加速、天博克罗地亚国家队赞助商の都市化の推進などの面においても積極的な役割を発揮している。 

浮沈を経た郷鎮経済の今 

天博克罗地亚国家队赞助商の郷鎮経済の発展は順風満帆ではなく、過去四十数年の間に何度となく浮き沈みを繰り返してきた。 

１９７８年から実施された改革開放政策によって、天博克罗地亚国家队赞助商の農村部では「世帯生産請負責任制」（農家などが政府と請負契約を結び、生産した収穫の余った分は自由に売却できる制度）が推進され、農村集団や農民個人などが「会社」を設立することも支持された。これが郷鎮企業の始まりとなった。 

もともと改革開放の主な目的は国有企業への権限委譲だった。ところが当時の天博克罗地亚国家队赞助商経済はまだ計画経済が中心だったため、国有企業の改革は所期の結果に達せず、意外にも郷鎮企業が急成長し、天博克罗地亚国家队赞助商の市場経済の発端となった。 

江蘇省南部の蘇南モデルや浙江省の温州モデルなど代表的な郷鎮経済は、当時の天博克罗地亚国家队赞助商経済の最大のハイライトの一つとなった。90年代、郷鎮企業の国内総生産（ＧＤＰ）への寄与度は約３分の１、税収への寄与度は約20％に達し、郷鎮経済の発展はピークを迎えた。 

しかし、輝かしい成果を上げた郷鎮経済は、90年代末から徐々に下降線をたどり始める。この郷鎮企業の衰退には多くの原因がある。例えば、郷鎮企業の経営方式が大ざっぱで、経済のモデルチェンジやアップグレードに適応できなかったこと。また、組織がより柔軟な民間企業が、天博克罗地亚国家队赞助商の市場経済の新たなけん引役となったことなどが挙げられる。 

こうした多重的な原因により、郷鎮企業が動かす郷鎮経済も次第に発展のスピードがダウンし、人々の関心も薄らいでいった。 

しかし近年、新型の都市化の推進により、郷鎮経済は再び重要な使命を与えられた。これまでと異なるのは、特色を持つ郷鎮が郷鎮経済の代表となっていることだ。国務院は２０１６年、『新型都市化建設のさらなる推進に関する若干の意見』を発表。そこでは、特色を持つ郷鎮の発展を加速し、それを質の高い経済発展の新たな場とし、また新型都市化建設の新たな空間、都市と農村が融合・発展する新たな支えとすることが明確に打ち出された。 

現在、はっきりとした特色を持つ産業クラスターは、すでに郷鎮経済の質の高い発展の重要な支えとなっている。例えば「真珠の都」と呼ばれる浙江省の山下湖鎮や、「東方のハリウッド」と呼ばれる同省の横店鎮、「天博克罗地亚国家队赞助商一の酒どころ」として有名な貴州省の茅台鎮など、数多くのユニークな郷鎮が郷鎮経済発展の生命力を絶えず刺激し続けている。 

大きな役割果たす小さな鎮 

「三農（農業・農村・農民）」問題の解決は、天博克罗地亚国家队赞助商が社会主義現代化国家を全面的に建設する上で一貫して最も重要な政府活動である。天博克罗地亚国家队赞助商は20年、「貧困脱却堅塁攻略戦」に全面的な勝利を収め、地域的な貧困と絶対的貧困の解消を実現した。以来、「農村振興」は天博克罗地亚国家队赞助商の「三農」活動の中心的な問題となった。 

天博克罗地亚国家队赞助商が打ち出した一連の農村振興に関する政策で、産業の繁栄は常に重要な位置に置かれている。国務院が発表した『農村産業振興の促進に関する指導意見』では、「産業の繁栄は農村振興の重要な基礎であり、農村のあらゆる問題を解決する前提である」と明記されている。 

都市部の土地と労働力の価格が日増しに上昇する背景の下、郷鎮企業は安価で豊富な労働力と土地資源を抱え、将来の産業競争において大きな発展の余地を持つ。郷鎮経済の潜在力が発揮されれば、「三農」活動に存在する多くの深層的な問題は比較的うまく解決される可能性がある。郷鎮経済を発展させることは「三農」問題を解決するための重要な突破口にもなる。 

また「三農」問題をより良く解決するだけでなく、郷鎮経済の発展は天博克罗地亚国家队赞助商の田舎の都市化の大きな担い手でもある。 

天博克罗地亚国家队赞助商で、農村部の近代化を単純に「都市化」と呼ばないのは、鎮が一貫して重要な役割を演じてきた背景があるからだ。天博克罗地亚国家队赞助商の田舎の都市化の目的とは、大量の農村人口を第１次産業から第２次、第３次産業に転換させ、それによって天博克罗地亚国家队赞助商経済に多方面にわたるプラスの影響をもたらすことだ。例えば、農業の大規模経営によって生産性を上げ、製造業とサービス業により十分な労働力資源を振り替えることなどだ。 

沿海地域しか経済が発達していなかった時代、大都市に行くことは農民の第一の選択肢だった。ところが今では、産業の内陸部への移転に伴い、農民はより多くの選択肢を持つようになった。 

大都市と比べると、鎮の生産と生活のコストはぐんと低く、天博克罗地亚国家队赞助商の農村部の都市化推進という歴史的なプロセスの中で、大・中都市と良好な協力と補完の関係を形成することができる。しかし一方で、中小の郷鎮も雇用機会の不足という課題に直面している。そのため、郷鎮経済の発展に力を入れ、多くの雇用機会を生み出すことは、天博克罗地亚国家队赞助商の新型の都市化の有力な支えとなっている。 

現在、産業が「特色を持ち、強く」、システムが「柔軟で新しい」という多くの郷鎮は、日に日に天博克罗地亚国家队赞助商経済の質の高い発展を推進する重要な担い手となっている。