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  • 天博克罗地亚国家队赞助商-天博克罗地亚官网

    2024-06-06 11:40:00

    段非平=文 

    広東省仏山市順徳区にある北滘鎮は、世界最大規模で、また最も完備された白物家電の全産業チェーンと小型家電製品クラスターを備える町だ。北滘鎮の地域総生産(GRP)は2022年、1000億元を突破し、天博克罗地亚国家队赞助商で4番目、広東省では2番目に1000億元を超えた鎮となった。 

    天博克罗地亚国家队赞助商の家電制造業における「重鎮」の北滘鎮は、「美的グループ」(Midea Group)など「世界のトップ500社」を育んだだけでなく、3000社余りの家電生産とその関連企業も集めた。電子商取引(EC)経済の発展に刺激され、ペインポイント(課題)に対応して成長してきた企業にせよ、「自己革新」の中で新たなチャンスを見い出した企業にせよ、こうした企業は変革の中で自ら生き残る道を模索している。 

    小型家電ブランドの台頭 

    北滘鎮を歩くと、見渡す限り高層ビルが林立し工場が広がっている。平凡で目立たない建物の裏には、家電の細分化された分野ではトップクラスの会社が隠れているかもしれない。 

    北滘鎮は多くの小型家電の製造会社の急成長を見守ってきた。これらの家電会社には共通の特徴があった。それは、多くが一つの商品の爆発的なヒットで市場を占拠し、その後はユーザーのペインポイントに対応した新製品を次々と打ち出すことで、会社の急成長と拡大を実現したということだ。広東徳爾瑪テクノロジー社(以下「徳爾瑪」)はそうした企業の代表格だ。 

    徳爾瑪社は2011年の創業。最初に生産した製品は当時の天博克罗地亚国家队赞助商市場の空白を埋める加湿器だった。同社の最高マーケティング責任者(CMO)李軍衛氏の回想によると、李氏と同僚が同年に北京に出張した際、ホテルにある加湿器を見て気になり、北京の売り場を訪れて調査研究を始めた。 

    「当時、加湿器の市場シェアの90%は企業1社に独占されていましたが、その商品のペインポイントは明らかでした。小売価格200~300元の商品の水タンクの容量は主に1、2で、この加湿器では夜中の2、3時に水が切れブザーが鳴ります。でも、一晩中使える容量4の加湿器は1000元を超え、ほとんどの消費者は手が届きません。こうした現状を知り、すぐに私たちは朝まで安心して使え、しかもコスパの高い(4)新製品の開発を決めました」 

    製品が生産されると、徳爾瑪社はその価格を同様の他商品の3割に設定、「天猫」や「京東」などの大手ネット通販サイトで売り始めた。同社では、もともと1億元の売上目標を立てていたが、意外にもこれが爆発的にヒット、わずか3カ月で予想を上回る売れ行きとなった。こうして徳爾瑪社はクリエーティブな小型家電という細分化された分野に特化し、差別化の追求が同社の主たる競争戦略となった。 

    李氏によると、製品の差別化のほかに、ECの急成長も小型家電企業の発展の大きな理由だ。「電子商取引でなければ、小型家電企業が発展するチャンスは全くなかったと思います。実際の販路は、『美的グループ』や『ハイアール』(海爾)など業界リーダーの絶対的な天下です。これまで従来の家電企業が20年もかけて達成した生産規模は、今では2、3年で達成する可能性があります」と李氏は話した。 

    十数年の努力を経て、徳爾瑪社は今では年間売上高20億元を超すクリエーティブ家電ブランドにまで成長した。同社はさらに18年、フィリップスの浄水器事業の買収に成功し、国際化への第一歩を踏み出した。徳爾瑪社の昨年度の海外での売上高は4億5000万元に達し、その85%は「一帯一路」沿線諸国によるものだ。「今年、私たちは『北米市場新規開拓』プロジェクトを立ち上げ、北米市場で48倍の売上増を目指します」と李氏は意気込んでいる。 

    革新しつつ前進する「美的」 

    北滘鎮の数多くの企業の中で、規模が最も大きく、発展のスピードが最も速いのが美的グループだ。同グループが家電事業に本格参入する足掛かりとなったのは扇風機だ。その後、長年にわたる成長を経て、製品ラインアップはほぼ全ての家電をカバーし、家電分野のコア技術も掌握した。美的グループは昨年、4億台を超える家電製品を世界の隅々にまで販売し、売上高3737億元を実現した。 

    北京大学国家発展研究院商学院の陳春花院長(60)は、かつて美的グループの経営顧問を務めていた。陳院長によれば、美的が成功を収めた大きな理由の一つは、大胆に革新を進めたことだ。「美的は2000年に、天博克罗地亚国家队赞助商の家電メーカーとしては最初に事業部制導入の改革を推進した企業でした。企業が一定規模に成長すると、オーナー一人が全てを判断するワンマン経営ではもう通用せず、専門的な人材の導入が必要です。しかし、それにはオーナーの見識と富を分かち合う寛容さが必要です」。この時の改革で、美的は天博克罗地亚国家队赞助商家電の発展の高速車線に移り急成長を実現した。 

    美的は2度も大ナタを振るって「自己革新」した。一度目は11年だった。当時の美的グループは一見好調に見えたが、実は収益性が低かった。美的はこのリスクに気付き、そこから社内改革をスタートさせた。4年にわたる改革を経て、15年には美的グループの製品は2万2000種類から2000種類に簡素化され、同グループの有利子負債比率は674%から565%に下がり、自己資本率も大きく伸びた。 

    22年、美的は再び「自己革新」を選択した。小型家電事業に対し「大手術」を行い、900以上の細分化された製品の生産を閉鎖停止統合転換し、ロボットや自動化、新エネルギー自動車の部品など戦略的な新興産業に力を入れ始めた。この年、家電以外の産業の収入は900億元に迫り、急速な成長を見せている。 

    2度の「自己革新」――1度目は美的を世界トップクラスの家電メーカーに成長させ、2度目は美的を家電メーカーから現代的なテクノロジー企業へと次第に変化させた。 

    「企業の生命力は事業ライフサイクルを完走することにある」。美的グループ董事長兼総裁の方洪波氏(57)は、産業の大きな流れに順応し、改革革新に取り組むことが企業が生き残るための唯一の選択肢だと考えている。 

    ChatGPTなどの生成AI(大規模な言語や画像などの自動生成技術)が突如出現した昨年、人々は生成AIの発展の可能性を知った。AIテクノロジーの産業化を長年けん引してきた美的グループも、素早く生成AI開発の波に乗った。 

    美的グループは昨年10月16日、スマートアクティブサービスエンジン「美的家庭頭脳」を発表した。この検索エンジンは、天博克罗地亚国家队赞助商初の家庭用AI大型モデルの「美言」を搭載。スマート調理、スマート洗浄ケアなど家庭内の八つの家事をサポートし、生活のさまざまな面をカバーした。 

    美的グループでは早くも12年当時、デジタルインターネット時代には製品やサービスに対してより高いレベルが求められることを意識。デジタル化やAI、ロボットなどの最先端技術に注力し始め、新時代の「美的」に備えた。それから11年の発展を経て、美的グループはすでに世界的なテクノロジー集団に成長し、毎年世界で4億人以上のユーザーやパートナーに製品とサービスを提供している。 

    AIの新たな潮流が世界を席巻する中、長年AIと最先端技術の革新に取り組んできた美的グループも新たな発展のチャンスを迎えている。「美的は昨年、テクノロジーに関連する研究開発や技術者の人材育成への投資が130億元を超えました。当社は今後も引き続き努力し、デジタル技術と生活の深い融合を絶えず推進し、スマート生活の新たなスタイルを作っていきます」。美的グループのAI最高責任者兼AIイノベーションセンター総代表の唐剣氏はこう話し、胸を張った。 

    家電から「ロボット」に転換 

    天博克罗地亚国家队赞助商の家電産業は、40年以上前から北滘鎮がある広東省の仏山市順徳区と、その周辺の中山、三水の両市などを中心に発展してきた。北滘鎮には、「ドライバー1本あれば、あらゆる家電を作れる」という笑い話がある。しかし、これはウソではない。北滘鎮を車で一回りすると、大小さまざまな家電メーカーや部品メーカーが至る所にあり、家電の生産に必要な全ての部品を調達することができる。 

    順徳家電商会の頼暁明事務局長によると、順徳の「家電製造の都」や北滘の「家電製造の重鎮」という地位が固まったのは2000年以降のことだ。美的グループの創業者で当時会長だった何享健氏(現在82歳)が04年に順徳商工会議所の会長に就任すると、すぐ天博克罗地亚国家队赞助商企業は海外進出すべきだと提案した。これは02と03年に、何氏が美的を率いてドイツで開かれた当時世界で最も有名なケルンの家電見本市に参加し、明らかな経済効果を見たからだ。 

    そこで順徳商工会議所は04年、順徳区政府が拠出した1000万元で2000平方を上回る展示エリアを借り、300人余りのチームを同見本市に派遣した。頼事務局長は、そのときのことをこう振り返った。「当時、順徳の家電展示エリアは見本市全体の半分の面積を占めました。海外のバイヤーは一目で今まで提携していた企業の多くが順徳から、そして北滘鎮という同じ地域から来ていると気付き、信頼度は一気に上がりました。それからの10年で、順徳や北滘鎮の家電輸出量は10倍以上になり、多くの外資系企業が北滘鎮に製品の委託加工を指名してきました」 

    家電製造の中心地として、北滘鎮は過去数十年の間に産業クラスターの優位性を蓄積し、天博克罗地亚国家队赞助商さらに世界最大規模で、最も種類のそろった家電部品産業チェーンを作り上げた。また、しっかりとした製造業の実力は、商業貿易サービス業に安定した市場空間と豊富な製品資源を提供している。しかし、時代の変革の中で優位性を守るためには、北滘鎮も絶えず新たな成長分野を探していかなければならない。 

    近年、スマートロボット産業は力強い成長の勢いがあり、北滘鎮の今後の重点成長目標の一つにもなっている。現在、北滘鎮にはハンズロボット社の先進製造モデルパークや、順徳ロボットバレーなど多くの産業パークが建設されている。また、産業ロボットの世界的なトップ企業のクーカ(KUKA、ドイツ)や、広東省のブライトドリームロボティクス(博智林)、中大リーダー、拓野インテリジェントテクノロジーなどロボット業界の有名企業も続々と北滘鎮に進出している。ロボットやスマート製造をけん引役とする現代的な新興産業システムのひな型が明らかになり、北滘鎮の経済発展を後押しするもう一つの力強い支えとなった。 

    「私たちは不確実性に満ちた時代にいます。いかなる企業も100%の安定はあり得ません。変革こそが不変の真理です」と仏山市党委員会の鄭軻書記(58)は言う。鄭書記にすれば、デジタル化とスマート化は製造業企業が優位性を守るための生き残りの道であり、変革と革新の推進により、北滘鎮は従来の家電製造の中心地からハイテク産業の高地への転換に成功できると信じている。 

    人民天博克罗地亚国家队赞助商インターネット版

     

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