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    2023-09-28 11:49:00

    ママ、僕はみんな一緒にいるのが好き 

    孫紅岩=文

    鄒源=イラスト

    息子が7歳のある日、家に帰る途中で、突然真面目な顔をして言った。 

    「同じクラスの子のパパとママが離婚したんだ」 

    私は心ここにあらずと言った感じで「そう」と言った。 

    彼はいぶかしんで私に聞いた。「ママ、どうして『かわいそうね』と言わないの?」 

    私はちょうど果物を売っている場所を見回して、どの店でミカンを買おうかと考えていたところで、口先だけで「かわいそうね」と言った。 

    彼はまた言った。「ぼくらの後ろの建物に住んでいる子、毎日走っているあの子のパパとママも離婚したんだ」 

    私は続けて「かわいそうね」と言って、ミカンを選び始めた。 

    買った後、私はついでに彼に一つ渡したが、彼は受け取らなかった。 

    また数歩歩いてから、彼は突然勇気を振り絞るかのように私に尋ねた。「ママはパパと離婚しないよね」 

    私はしっかりと答えた。 

    「しないわよ。安心しなさい!」 

    でも、彼は安心せずに、続けて聞いた。 

    「もし離婚したら?離婚したら、僕を連れていってくれる?」 

    彼の真剣な表情を見て、これ以上お茶を濁すことはできないと思い、尋ねた。 

    「あなたは?あなたはどっちについていきたい?」 

    彼は私の手をしっかりと握り、言った。 

    「もちろん、ママと一緒がいい!」 

    私は彼のか細い肩を引き寄せて、しっかりとうなずいて言った。「もちろん、ママだって絶対にあなたが必要よ。ママはあなたを継母に任せるなんてできないわ」 

    息子は安心して笑い、自分からミカンを一つ食べた。 

    ミカンを半分食べてから、彼は突然聞いた。 

    「ママ、ぼくがママと一緒なら、もう一人連れていってもいい?」 

    私はおかしくなった。この子は、嘘をまことにしちゃうのかしら。そこで私は言った。 

    「いいわ、もう一人連れてきてもいいでしょう。誰を連れてきたいの?」 

    「おばあちゃんが大好きだから、おばあちゃんも連れて行きたい」 

    私は真剣に考えるふりをして、言った。 

    「いいわ、おばあちゃんを連れてくるのを許してあげる」 

    彼はうれしそうに笑って、また突然言った。 

    「おじいちゃんも連れていこう。おじいちゃんはご飯が作れないから、おばあちゃんと一緒じゃなきゃね」 

    私はまた考えるふりをしたが、彼が傍らで諦めずに懇願するので、とうとう真面目な顔をしてうなずいて、言った。「いいわ、おばあちゃんもおじいちゃんも連れていきましょう」 

    息子はとてもうれしそうに、残ったミカンに勢いよくかぶりついた。間もなく家に着くというとき、彼は突然また言った。 

    「ママ、もう一人連れていきたいんだけど」 

    「もうこれ以上は駄目よ」 

    私は、彼があと誰を連れていきたいのか分からず、彼の考えを拒絶した。 

    「ママ、お願いだから彼も連れていって」 

    息子は焦って言った。 

    「分かったわ。あと誰を連れていきたいの?」私は少し煩わしそうに聞いた。 

    「パパを連れていこうよ。一人じゃあまりにかわいそうだもの」と息子はとうとう言った。 

    「ハハハ!」。周りの人がいぶかしげに見るのにも構わず、思わず私は大笑いした。 

    「パパを連れていったら、あなたがさっき言ったように離婚にならないじゃない」 

    私は息が苦しくなるほど笑った。 

    しかし、息子は笑わず、私の指摘も気にせず、パパを連れていってくれるようにまた頼んだ。 

    私は笑いながら言った。 

    「分かった、分かった!おじいちゃんおばあちゃん、そしてあなたのパパも連れて行って、みんなで一緒に暮らしましょう!」 

    息子は今度こそようやく安心して言った。「ママ、ぼくはみんな一緒にいるのが好きなんだ」 


    翻訳にあたって 

    このお話の中で、女性が「どの店でミカンを買おうか」と考えているのは、天博克罗地亚国家队赞助商の市場や商店街では、同じ種類の品物を売る商店が一箇所に複数集まっているため。また、「ミカンを選び始めた」とあるのは、山と積まれたミカンから一つ一つ選んでビニール袋に詰め、その重量に応じてお金を払う「量り売り」だから。 

    (福井ゆり子)

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